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交通事故損害賠償の基礎知識

交通事故の加害者はどのような法的責任を負うのか?

交通事故の加害者が負うことになる責任には,各種のものがあります。具体的には,刑事責任・民事責任・行政上の責任を課されることになります。ここでは,交通事故の加害者が負う法的な責任にはどのようなものがあるのかについてご説明いたします。

交通事故の加害者はどのような法的責任を負うのか?

なお,弁護士によるご相談については,交通事故損害賠償請求の法律相談・ご依頼のページをご覧ください。

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刑事責任

交通事故の加害者が負う責任といって最初にイメージするものは,刑事責任かもしれません。

刑事責任とは,要するに,犯罪を犯したことに対して刑罰を受けなければならないという責任です。

人身事故であれば,加害者に対しては,「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(自動車運転処罰法)」に規定されている過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪などの罪に問われ,それらに対する刑事罰を受ける場合があります。

ちなみに,過失運転致死傷罪(傷害の結果が発生した場合)は,1月以上7年以下の懲役もしくは禁錮,または100万円以下の罰金の刑罰を受けることがあります(自動車運転処罰法4条)。

さらに,飲酒運転など悪質な交通事故については危険運転致死傷罪(自動車運転処罰法2条以下)が適用され,危険運転致死傷罪が適用された場合には,その結果が傷害であれば1月以上15年以下の懲役,死亡であれば1年以上20年以下の懲役に科されるという非常に重い刑罰となっています。

>> 交通事故加害者の刑事責任

民事責任

交通事故の加害者が負う民事責任とは,端的にいえば,損害賠償責任です。すなわち,加害者は,被害者(または相続人等)に対して,損害賠償を支払うべき責任を負うということです。

損害賠償責任の根拠は,民法上の不法行為責任です。不法行為責任とは,他人の権利や利益を侵害した場合に課される民事責任ですが,その不法行為責任の効果として損害賠償を支払うべき法的義務を負うことになります。

自動車事故の場合には,この不法行為の特別類型である運行供用者としての責任を課されることもあります。

運行供用者責任の場合も,不法行為責任と同様に損害賠償責任を負担することになりますが,運行供用者責任の場合には,被害者の方の立証責任の負担が軽減されており,より容易に加害者に対して損害賠償を請求することができるようになります。

>> 交通事故加害者の民事責任

行政上の責任

前記の刑事責任や民事責任以外にも,加害者は行政上の法的責任を負担する場合があります。

行政上の責任とは,社会の治安維持のために行政官庁が課すことになる法的責任のことをいいますが,具体的にいえば,反則金の徴収や運転免許の停止などの措置がとられるということです。

3つの法的責任の関係

前記3つの責任,刑事責任・民事責任・行政上の責任は,それぞれ別個の法的責任です。すなわち,直接的には関連性がありません。

刑事責任が課されたと言って民事責任や行政上の責任が課されないというわけではありませんし,民事責任を果たしたからといって刑事責任や行政上の責任を免れることができるというわけではないということです。

刑事責任を負うことになったとしても,別途民事責任や行政上の責任を追求されることはありますし,損害賠償を支払ったからといって,刑事責任や行政上の責任が科されないわけではありません。

もっとも,刑事責任を科された場合には民事責任が若干軽減されたり(社会的責任を果たしたということで損害賠償が減額されたり),民事責任を果たしたため刑事責任が軽減されたり(損害賠償を支払ったということで反省の情が認められるとして刑罰が軽減されたり)するということは,まったく無いわけではありません。

交通事故加害者の法的責任の関連ページ

交通事故における法的責任についてより詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら,以下のページもご参照ください。

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