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債務整理

借金整理に利用できる制度のQ&A

借金返済の方法である債務整理には,自己破産・個人再生・任意整理といった手続がありますが,これら以外にも,借金を整理するために利用できる制度にはいくつかのものがあります。

ここでは,これら自己破産・個人再生・任意整理以外に借金整理に利用できる法的制度に関するよくあるご質問について,東京 多摩 立川の弁護士 LSC綜合法律事務所がQ&A形式でお答えいたします。

借金整理に利用できる制度のQ&A

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借金整理に利用できる制度

Q. 債務整理とは何ですか?
A. 債務整理とは,借金返済問題解決のための法的手続の総称です。
>> 債務整理とは何かのQ&A
Q. 債務整理にはどのような手続がありますか?
A. 債務整理には,代表的な手続として,自己破産・個人再生・任意整理があります。また,払いすぎた利息を貸金業者から取り戻す過払金返還請求も,債務整理の方法の1つといえるでしょう。
>> 債務整理の4つの方法
Q. 任意整理,自己破産,個人再生の他には,借金を整理できる法的な方法はないのでしょうか?
A. いいえ。そのようなことはありません。自己破産・個人再生・任意整理以外にも,借金を整理する法的制度として,特定調停,相続放棄,消滅時効の援用などの方法が利用できます。

消滅時効の援用による借金整理

Q. 消滅時効とは何ですか?
A. 権利は,一定期間その権利を行使しないでいると消滅してしまいます。この一定期間の経過により権利が消滅してしまうことを「消滅時効」といいます。
Q. 消滅時効を援用するとはどういうことですか?
A. 消滅時効は,単に一定期間が経過するのみでは効果を生じません。消滅時効の効果が生じるためには,期間の経過だけではなく,消滅時効の効果を享受するという意思表示が必要となります。この意思表示のことを「援用」と呼びます。
Q. 消滅時効の援用は債務整理にどのように役立つのでしょうか?
A. 消滅時効を援用することによって,借金を請求する権利は消滅します。つまり,借主の側からすれば,借金がなくなるということです。ある意味,もっとも強力な債務整理の手段といえるでしょう。
Q. 借金も消滅時効にかかるのでしょうか?
A. はい。借金も,貸した側からみればお金を返してもらうという権利(債権)ですから,貸した側が一定期間その返還請求権を行使しなければ,やはり消滅時効にかかります。
Q. 借金の消滅時効は何年ですか?
A. 債権の消滅時効期間は「権利を行使できる時から10年間」または「権利を行使できることを知った時から5年間」のいずれか早い方です。借金の債権(貸金債権)も同様です。ただし,貸主がサラ金などの貸金業者や銀行である場合には,返済期限の日が到来すれば権利を行使できることを当然知ることになるでしょうから,特別な事情の無い限り,消滅時効期間は返済期限の日から5年間であると考えておいて問題ないでしょう。
Q. 消滅時効の更新(中断)とは何ですか?
A. 民法改正前は「時効の中断」と呼ばれていた制度です。これは,消滅時効期間の進行途中に,一定の事由が発生した場合,その時点で時効期間の進行がいったんリセットされてしまうという制度です。例えば,5年の消滅時効の権利について,すでに権利が行使されなくなってから3年目に時効中断の事由が発生したという場合,それまでの3年の時効期間がリセットされてしまい,また時効更新(中断)事由が発生したときから5年が経過しなければ消滅時効期間は完成しないということになります。
Q. どういう場合に消滅時効が更新(中断)されるのでしょうか?
A. 裁判手続きにおいて権利が確定した場合,請求があった場合,差押え・仮差押え・仮処分が完了した場合,債務を承認した場合に時効が更新(中断)されます。裁判外の請求は催告と呼ばれ,催告だけでは時効は更新されません。ただし,催告から6か月だけは時効の完成が猶予されます。
Q. 時効の期間中に貸金返還の裁判を起こされ判決が出ています。消滅時効はどうなるのでしょうか?
A. 裁判を起こされたことによって時効の完成が猶予され,裁判中は時効が完成しません。そして,判決が出て,それが確定してしまった場合には,時効が更新(中断)されます。その場合,仮に5年の消滅時効の権利であっても,一律に時効期間が10年間になってしまいます。つまり,さらに10年が経過しなければ消滅時効が完成しないということです。
Q. 時効の期間中に借金について和解をしました。消滅時効はどうなるのでしょうか?
A. 借金を支払う旨の和解は,時効更新(中断)事由の「承認」に当たります。したがって,時効が更新(中断)されることになります。
Q. 時効の期間中に債務承認をしてしまいました。消滅時効はどうなるのでしょうか?
A. 和解とはいかなくとも,借金があることを認めてしまった場合には,やはり時効更新(中断)事由の「承認」となりますので,消滅時効は更新(中断)されることになります。
Q. 消滅時効期間が経過した後に返済をしてしまいました。返済した後でも消滅時効を援用できますか?
A. 消滅時効期間が経過した後に返済をしてしまうと,その後は信義則上消滅時効を援用できないとされています。ただし,消滅時効期間が完成したにもかかわらず,貸金業者等からの返済要求によって消滅時効が完成していないと誤信させるなどした場合には,消滅時効を援用しても信義則に違反しないと解されています。
Q. 消滅時効の援用は,具体的にはどうやればよいのでしょうか?
A. ある債権について消滅時効を援用する旨を債権者に通知するだけです。具体的には,その旨を記載した書面を,配達証明付きの内容証明郵便によって送付するのが通常です。
Q. 消滅時効の援用によって借金をなくした場合,何かデメリットがありますか?
A. いいえ。消滅時効の援用によって借金を消滅させたとしてもデメリットはありません。ブラックリストにも登録されません。

相続放棄による借金整理

Q. 借金も相続されるのでしょうか?
A. はい。相続とは,被相続人(亡くなった人)の権利も義務もすべて包括的に承継することを意味しますから,被相続人が有していたプラスの財産(資産)だけでなく,マイナスの財産(負債)も受け継いでしまうのです。
Q. 借金を相続してしまいました。自分で支払わなければならないでしょうか?
A. はい。相続をすると,マイナスの財産(負債)も包括的に承継します。したがって,被相続人に代わって,借金を支払わなければならなくなります。
Q. 相続放棄とは何ですか?
A. 借金も相続の対象となりますので,プラスの財産(資産)だけでなく,マイナスの財産(負債)も相続するということになります。もっとも,これを回避するための手段として,相続する権利を放棄する「相続放棄」という手続が用意されています。相続する権利を放棄する手続のことをいいます。つまり,プラスの財産もマイナスの財産もすべて相続しないということができるという手続です。
Q. どうすれば相続放棄できますか?
A. 家庭裁判所に対して,相続放棄の申述をする必要があります。
Q. 借金だけ相続放棄することはできますか?
A. いいえ。残念ながら,マイナスの財産(負債)だけ放棄することはできません。
Q. 被相続人が亡くなってから3か月が経過してしまいました。もう相続放棄は無理でしょうか?
A. 相続放棄の期間は,被相続人が亡くなったことを知ってからから3か月以内とされています。したがって,原則としては相続放棄をすることはできないということになりますが,被相続人が亡くなったことを知らなかったとか,被相続人に財産や借金があることを知らなかったという場合には,3か月を経過した後であっても相続放棄をすることができる場合があります。実務では,比較的柔軟に相続放棄を認めるという運用がなされています。
Q. 相続放棄は債務整理にどのように役立つのでしょうか?
A. 相続放棄を利用すれば,被相続人(亡くなった人)が有していた借金を相続しないで済むことになります。したがって,被相続人の借金を通常の債務整理手続によって整理する必要がなくなるということです。
Q. 借金整理のために相続放棄を利用する場合とは,どのような場合でしょうか?
A. 借金を相続してしまった場合です。ただし,相続放棄をすると,借金だけでなく資産も放棄しなければなりません。したがって,遺産のうちで借金よりも資産の方が大きいという場合には,相続放棄をしない方がよいということもありますので,注意が必要です。
Q. 相続放棄によって借金をなくした場合,何かデメリットがありますか?
A. 相続放棄をしたとしても,ブラックリスト登録などのデメリットは生じません。ただし,相続放棄をすると,相続負債だけでなくプラスの相続財産も相続できなくなってしまいます。

特定調停

Q. 特定調停とは何ですか?
A. 裁判所の民事調停の一種で,裁判所が選任した調停委員を間に入れて,債権者との間で借金などの債務を整理するための返済計画を話し合う手続です。
Q. 特定調停は債務整理にどのように役立つのでしょうか?
A. 特定調停を利用することによって,債権者との間で,返済可能な限度での返済計画を話し合うことができます。言ってみれば,裁判所を利用した任意整理ということもできるでしょう。
Q. 特定調停は弁護士に依頼しなくてもできますか?
A. はい。特定調停の場合,申立ての準備をしたり裁判所に出頭したりはしなくてはいけませんが,債権者との交渉は裁判所が選任した調停委員が行ってくれますので,弁護士に依頼せずにご自身で行うことも可能でしょう。
Q. 弁護士に依頼しないで特定調停をするのと,弁護士に依頼して任意整理をしたもらうのとでは,どちらが有利になりますか?
A. 特定調停の場合,債権者が利息や遅延損害金のカットに応じないことがあります。任意整理であれば,多くの場合,利息や遅延損害金のカットに応じてくれるので,その点では任意整理の方が有利でしょう。

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