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遺産相続・遺言の基本・基礎知識

嫡出子(ちゃくしゅつし)・非嫡出子(ひちゃくしゅつし)とは?

子には,嫡出子(ちゃくしゅつし)と非嫡出子(ひちゃくしゅつし)という区別があります。

ここでは,この嫡出子(ちゃくしゅつし)と非嫡出子(ひちゃくしゅつし)とは何かについて,東京 多摩 立川の弁護士がご説明いたします。

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嫡出子(ちゃくしゅつし)と非嫡出子(ひちゃくしゅつし)

「子」には,生物学的な血縁関係のある「実子」と法律上の血縁関係のある「養子」という概念がありますが,それとは別に,さらに法律上は,「嫡出子(ちゃくしゅつし)」と「非嫡出子(ひちゃくしゅつし)」という区別の概念があります。

嫡出子とは,法律上の婚姻関係ある夫婦間において出生した子のことをいいます。ただし,養子は実際には夫婦間で出生した子ではありませんが,嫡出子となります。

他方,非嫡出子とは,嫡出子でない子のことをいいます。

嫡出子として扱われる場合

前記のとおり,婚姻関係にある夫婦間に生まれた子は,嫡出子として扱われるということになります。しかし,婚姻関係にある夫婦間で生まれた子なのかどうかということは,よくよく考えると難しい問題です。

通常は問題となることはあまりないでしょうが,例えば,妻が夫以外の男性と性交渉をしていた場合など,必ずしも婚姻中に生まれた子がその婚姻関係にある夫婦間で生まれた子といいきることができないという場合があります。

そこで,民法では,「婚姻中に生まれた子は必ず嫡出子になる」という言い方はせずに,「嫡出子として推定される」という言い方にとどめています。これを「嫡出推定」といいます。

具体的にいえば,「妻が婚姻中に懐胎した子は,夫の子と推定する」と規定しているのです。そして,夫がこの嫡出子であるとの推定を争う方法として「嫡出否認の訴え」という制度を設けています。

このように,法の建前としては,嫡出子かどうかはあくまで推定であり,夫が嫡出性を争わなければ,その婚姻中に懐胎した子は嫡出子として確定する,という形になっています。

なお,これまで述べてきたのは,婚姻中に懐胎したことにより夫の子として推定される子の話です。

この推定がなされる子のことを「推定される嫡出子」といいますが,例えば婚姻中に夫が収監されていて性交渉がありえないなどの特別な事情から,上記の嫡出推定がなされないという場合もあります。

この場合の推定が及ばない子のことを「推定されない嫡出子」といいます。

また,婚姻前に生まれた子であっても,婚姻前に父が認知していたり,婚姻後に父が認知をした場合には,その子は嫡出子となります。前者を「婚姻準正」といい,後者を「認知準正」といいます。

遺産相続と嫡出の関係

嫡出子であるか非嫡出子であるかは,相続に大きな影響を及ぼしていました。すなわち,かつては,非嫡出子の相続分は,嫡出子の2分の1であると定められていたからです。

しかし,最高裁判所(最大決平成25年9月4日)によって,そのような非嫡出子に対する差別は憲法違反であるとされました。

そして,上記判例を受けて,平成25年12月4日に民法が改正され,嫡出子であろうと非嫡出子であろうと,法定相続分は「子」として同じ割合であるということになりました。

これは,同月11日からすでに施行されています。

>> 民法の改正について(法務省HPから)

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